保育園での勤続年数が上がるにつれて、保育士と保護者の関係だとしても仲が良くなってくることがあります。
単純に気が合うという場合もありますね。
ここで悩みの種になるのが「保育者の立場で保護者とはどのように付き合っていくか」という問題です。
保育者と保護者という立場がある以上、一定の距離を保たないといけないのでしょうか?
ここでは、保育士と保護者のプライベートの関係だとしてもNGなものを紹介します。
保育士と保護者のプライベートでNGなもの
①特に仲が良いと周囲が思うような口調で話す
保育士として保護者にはなすときは丁寧語になると思います。
かっちりとした丁寧語というよりも少し砕けた丁寧語という感じですね。
「○○だったんですよ~」「そうだったんですね~」という感じです。
丁寧語を使いながらより、しゃべり口調に近いものになると思います。
では、これがある特定の保護者に対してもっと砕けた口調だったとしたらどうでしょう?
「○○だったんだよね~」「そうなんだ~」
…ほかの保護者の耳に入ったとき、どう思うでしょうか?
自分よりも砕けている口調ってことは、仲がいい?なんで?子供はひいきされてない?
と、不安になる方もいるかと思います。
保護者さんと話す時の口調は、人によって変えないように心がけましょう。
②連絡先の交換
これもNGなものの一つになってます。
園によっては、禁止しているという場合もありますね。
これは、特定の保護者をひいきしているんじゃないかという疑惑を産むためだと思われます。
また、園の情報などを早くもらえるんじゃないか、先生へのホットラインを持っている保護者がいるというだけで周囲の気持ちは嫌なものになりますね。
悩むのが「卒園児の保護者から連絡先の交換を申し込まれた場合」です。
これは園によってはOKにしている場合もありますね。
先生に年賀状を送りたいというケースが多いようです。
私の勤務していた園では自己判断で…とのことでした。
また、やめてしまう先生に連絡先を聞くというケースもあります。
この場合も、先生の裁量に任されていた場合が多かったですね。
③発表会に行く
こどもの習い事の発表会に、招かれるということもあるかと思います。
子供自身も、先生が来てくれたらすごく喜びます。
でも、クラスの子供たちと保護者みんなといい関係を築きたいというのなら、避けたほうがイイですね。
かならず「○○ちゃんだけ特別扱いされてる!」という話になってきます。
こどもの口に戸は立てられないので、保護者が言わなくても子ども自身がお友だちに発信してしまうケースもあります。
④食事に行く
先生も一緒に…。
こどもの誕生会をするの。
そんな理由で保育士にも食事のお誘いが来ることがあります。
嬉しいですよね。
しかし、これは断らないといけません。
理由は今までのものと同じく「不公平感が出るから」です。
もしもその園を辞める(もしくは辞めてから)というのならともかくです。
勤務をしている以上、やっぱりほかの保護者の耳に入ったときにお互いが嫌な思いをしてしまうことになります。
そのようなことをさけるためにも、食事会など保護者のプライベートにかかわることには参加しないようにしましょう。
保育士と保護者!プライベートの誘いはどう断る?
「先生!ライン交換しましょう!」
「先生、今度食事しましょう!」
本来ならとてもうれしいですよね。
プライベートで時間を割いてでも、一緒にしゃべってみたいと思ってくれるということですから。
しかし、仕事上断らなくてはいけません。
では、どのように言えば角が立たずに断ることが出来るのでしょうか?
一番簡単なのは、「園で禁止されている」というものです。
この前の職員会議でも議題になって、絶対にダメだと釘を刺されてしまって…。
といえば、大抵の保護者は引き下がります。
最後に「お気持ちはすっごくうれしいのに!ざんねんです!」と付け加えてくださいね。
「お気持ちはうれしいのですが、園で禁止され…」というりも、最後に「うれしいです」と伝える方が角が立ちません。
前者だとどうしても「うれしい」というのが本気なのかどうか伝わりにくいですからね。
保育者と保護者のプライベートでこんな関係もある!
私の見てきたケースなのですが、
①もともと友人だった人が保護者として子どもを入園させた
②意気投合して卒園後に関係を続けている
というものがありました。
①の元々友達だったというケースでは、園長に相談し絶対に卒園までクラス担任にならないようにという配慮をしていました。
また、その子の学年を受け持つこともありませんでした。
保護者対応をする機会がそもそも少ないので、トラブルになることもありませんでした。
②のケースでは、卒園の時に連絡先を交換したというものです。
同時に保育士の方も転職でほかの保育園に行くことになっていました。
最初は子供を交えての関係だったようですが、子どもが大きくなるにつれて保育者と保護者2人だけでショッピングや食事に行っていたようです。
このケースも特にトラブルなく続いています。
この2つのケースはかなりレアケースかもしれません。
共通しているのは「保育士と保護者の関係」から外れたところで、人間関係が出来上がったということ。
保育士と保護者という立場が外れない以上、ほかの園児さんの保護者と接するようにしないとトラブルのもとになりますね。
保育士と保護者のプライベートまとめ
保護者との関係を良くしようと思って、断らないというのは一番やってはいけないことです。
困ったことがあったら一人で抱え込まず、先輩や園長に相談するようにしましょう。
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