保育園の配置基準に違反するとどうなるの!?保育園での実態は!?

保育園の現場で働く、保育士の人たちが足りないという話はもう有名な話ですよね。

どこの保育園も、保育士を確保しようとあの手この手で募集をかけています。

保育士にとっては、売り手市場とも言われていますよね。

 

そんな保育園ですが、配置基準というものがあるのを覚えているでしょうか？

何歳児さんには先生が何人いないといけない…みたいなやつですね。

この配置基準が、保育の実態に即していないということは現場でよく言われていることです。

 

今回は、そんな保育園の配置基準に焦点を当てていきます。

保育園での、配置基準の実態はどうなっているのか？違反するとどうなるのか？

一緒に見ていきましょう☆

保育園の配置基準に違反するとどうなるの!?

国が定めている、保育園の配置基準。

これに違反すると、どうなるのでしょうか？

 

簡単に言うと「認可取り消し」になります。

認可外保育園に、なってしまうということですね。

 

市区町村からの補助金を受けて認可保育園は運営されていますが、これが受けられなくなってしまいます。

これにより、倒産に陥ってしまう保育園もあるでしょう。

 

また、認可園ではなくなってしまう＝なんだか悪そうな園であるということが広まります。

地域の口コミの素早さはすごいですよ！

そして認可取り消しになった園に、我が子を入れたいと思う親がどのくらいいるでしょうか…？

 

園にとっては、デメリットが多いペナルティが与えられることとなります。

親にとっても補助金の打ち切りにより保育料が上がりますので、メリットはないと言えますね。

保育園の配置基準を確認しよう！

では、保育園の配置基準を確認していきます。

保育士ならみんな知っている（というか勉強した）ことだと思いますが、もう昔のこと過ぎて忘れちゃった…なんていう人も居ますよね。

 

保育士が、クラスに何人必要かというのは子どもの人数で決まります。

○歳児さんだから先生は○人くらいだね！という決め方ではありません。

配置基準は国が児童福祉説最低基準によって決めているものです。

これが守られていれば一応、法令違反にはならないことになります。

保育園の配置基準！その実態は？

実際に保育をしている人、したことがある人はこの基準をどう思いますか？

「絶対に無理！」だと思いませんか？

まず、2歳児と1歳児を同じ基準で考えている時点で現実に即していないですよね（汗）

この最低基準の通りに、先生を配置したら毎日ケガが絶えないことになります。

 

現実では、この人数で保育をすることは現実的ではありません。

0歳児には、先生が3人につき一人でいいことになっています。

 

しかし、もし火災が起こったときはどうでしょうか？

子ども一人を素早くおんぶし、2人を抱えて、子どもたちを先導して逃げる。

パニックになっている子どもを落ち着かせつつ、誰をおんぶするか、抱っこするか瞬時に判断して、逃げる。

…無理ですよね。

保育園で保育をしていたとき、避難訓練の度によく「このままヘルプの先生が来なかったら、子どもたちが助からないよね…」と話していました。

 

実際に、この人数では保育は出来ないと感じている現場のために、多くの自治体ではもう少し多めの人数設定にしています。

最低配置基準の1.5倍～2倍くらいの人数が、配置されていると考えていいと思います。

（それでも足りないですよね！）

 

また、保育士意外の配置基準もあるんです。

必ず配置しないといけないのが、園の嘱託医さんです。

 

私立園の場合は、看護師が常勤しているというのも条件になります。

また栄養士や調理師は必須ではありませんが、やっぱりいないとダメですよね。

栄養士や調理師は、食事が外部委託の場合は必要ないとされています。

保育士が配置基準より少ない！そんな園ではどうしてるの？

保育士が、配置基準よりも少ないという園もあります。

残念ですが、現実にはあります。

 

0歳児クラスに、9人の子どもがいるとしたら先生が3人必要ですよね。

しかしそのうちの一人は、0歳児クラスの担任として名前を入れてはいるけど、実際はフリーの先生として動いている。

もしくは、お昼までのパートタイムで勤務しているなどのケースがあります。

 

もっとひどい園になると、監査の時に余剰で入園させている子どもに休んでもらいます。

荷物も全部持ち帰りをしてもらい、書類も隠します。

あと一人子どもがいなければ保育士の配置基準を満たせる！なんて言う場合に見られるケースだそうです。

保育園の配置基準違反まとめ

いかがでしたでしょうか？

子どもの命を守る保育士の配置基準。

 

でも、違反をすると実際に通っている子ども、保護者、そして保育園が損をしてしまうペナルティがあります。

その為に、みんなで協力して隠ぺいしてしまうということもあるんだそうです。

ちょっと怖い話ですよね。