幼稚園や保育園の無償化が2019年の10月から開始されましたね。
そんな中、認定こども園に専業主婦の状態で子どもを通わせると損をするという噂があります。
これはどういう意味なのでしょうか?
そして本当に損をしてしまうのでしょうか?
お金のことなのでかなり気になりますよね。
一緒にどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
認定こども園に専業主婦の子供が通うと損するの!?
さて、専業主婦の子どもが認定こども園に通うと損をするという噂を聞いたことがありますか?
これはいったいどういう意味なんでしょうね。
調べてみたところ、子ども自身が損をするという意味ではないということが分かりました。
ちょっと一安心。
主に損をするといわれるのは親の金銭面のことのようです。
今まで幼稚園の月謝というのは一律ですよね。
どの子も同じ金額を支払います。
しかし認定こども園の場合は市区町村民税の所得割額によって月謝が変わります。
まず、共働きのおうちは2号認定というものを受けます。
それに対して専業主婦家庭は1号認定になります。
これらの認定の号数によって負担額が決められます。
簡単に言うと「高収入のおうちは保育料も高い」「低収入のおうちは保育料も安い」という感じです。
じゃあ、専業主婦のおうちの方が実際は払う金額は安くて済むんじゃない?という話になりますよね。
しかしここで重要になってくるのが認定の号数です。
1号認定(専業主婦)の場合は幼稚園の利用になるので週に20時間くらいの保育時間になります。
しかし2号認定(共働き)の場合は保育園の利用になるので週に40時間の保育時間。
つまり時間が倍になります。
時間だけで見ると2倍の差がありますね。
では、保育料もそのくらいの差があるかというと…。
実際はほとんど差がないんです。
同じ保育料を払っていても専業主婦のおうちは20時間しか保育をしてもらえませんが、共働きなら40時間してもらえます。
今までの保育園、幼稚園でも実はこの差はありました。
働いている人しか入れない保育園の子どもたちは長時間保育を受けることができます。
専業主婦の子どもは幼稚園で半日の保育になります。
しかしそれぞれの特色のある保育を受けることが出来ていました。
認定こども園の制度は「同じ保育」を受けることになります。
同じ保育なのに、そして保育料もあまり変わらないのに保育時間だけが倍も違うのです。
専業主婦の家庭が損をするというのは、ここからきているようなのです。
幼保無償化でどう変わる?
ではこの差は、幼保無償化でどのように変わったのでしょうか?
これは3歳から5歳、つまり年少さんから年長さんまでの学年の子どもたちは無償化の対象になります。
ということで、専業主婦でも共働きでも同じように無償化の恩恵を受けることができますね。
しかし、無償化の額は保育園の方が金額が大きいです。
ということで
「認定こども園の保育部門に通う子供の方が保育時間は長いのに無償化になる額が大きい」という結果になるんですね。
無償化になる額の差は認定こども園だとほぼ無料です。
しかし幼稚園は25700円までという区分があるので、園によっては
「保育部門の子どもは無料だけど、幼稚園部門の子どもだけ少し足がでるよ」という場合もあるかもしれません。
認定こども園って?
認定こども園というのは簡単に言うと「保育園であり幼稚園でもある施設」のことです。
幼保連携型や幼稚園型、保育園型等いろいろな種類があります。
これは都道府県の知事が条例に基づいて認定することになっています。
ということで、「●月からうちは認定こども園に移行します!」みたいなこともあるんです。
通っている子どもは幼稚園部の子と保育園部の子どもに分かれます。
午前の保育は一緒に行います。
お給食も一緒に食べるというところが多いですね。
幼稚園部の子どもだけお弁当ということも考えられなくないですが、先生の大変さを考えるとみんなで一斉に給食というのが主になると思います。
そしてお給食の後、保育園部の子どもたちはお昼寝をします。
昼寝の後はおやつ、お遊び、順次降園という流れですね。
幼稚園部の子どもたちはお給食の後にお遊びの時間になります。
その後順次降園という形になります。
幼稚園児と保育園児が一緒に保育されるということで、お互いのいいところを補いながらの保育を受けることができる点がイイですね。
認定こども園は専業主婦だと損をするのまとめ
認定こども園は同じ保育を子どもが受けることが出来るのに、専業主婦の子どもは早く帰らないといけない(幼稚園だからね)ということが分かりました。
このことから、損だといわれているんですね。
しかし、幼稚園にそもそも入れるつもりだったらこれは今まで通りのことで別に損でもなんでもありません。
保育園と比較してしまうから損だという話になったんですね。
幼稚園部門ではやく帰るというのは保育園部門に通う子どもでは享受できないメリットもあります。
損だけではなく、メリットにもしっかりと目を向けていきたいですね。
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