お刺身を、水洗いするという話を聞いたことがありますか?
洗ったら、水っぽくなってしまわないか心配になりますよね。
今回は、お刺身を水洗いする理由について調べていきます。
また、お刺身を美味しくするための洗い方についても見ていきましょう!
お刺身を水洗いする理由って!?
以前ニュースで、高級旅館で食中毒が出たというものがありました。
この食中毒の原因が「お刺身の水洗いが不十分だったから」なんだそうです。
ん?刺身って洗うの?って話ですよね。
では、なぜお刺身を水洗いするのでしょうか?
1つの理由として、お刺身は「水洗いすると美味しくなるから」です。
魚には生臭さがありますよね。
これは、トリメチルアミンという成分から発生している腐敗臭のせいなんです。
腐敗臭っていうと、一気に食べる気がしなくなりますね(汗)
しかし刺身は生の魚なので、腐敗していったとしてもおかしくありません。
この、魚の生臭さを出すトリメチルアミンという物質は水溶性。
つまり水に溶けやすいのです。
水に溶けやすいということはそう、水洗いで流せるということです。
水で刺身を洗うことで、この臭みを洗い流すことが出来るんです。
また、食中毒の面からも水洗いは必要なんです。
海には腸炎ビブリオという細菌がいます。
これは、死亡例も起こしているようなヤバめの食中毒菌。
この腸炎ビブリオ菌は、海水や泥の中で生きている菌です。
ということで、真水にはめっぽう弱いんだそうです。
お刺身に万が一、腸炎ビブリオの菌がいたとしても水洗いをすることで流してしまえるということですね。
よく、お寿司屋さんを見ていると包丁をこまめに拭いたり洗ったり。
まな板もこまめに取り換えて洗っていますね。
これは腸炎ビブリオの細菌と、トリメチルアミンを洗い流すためにおこなっているそうなんです。
というか、なんとなくお刺身を切った後の包丁やまな板でほかのものを切ろうとは思いませんけどね!(笑)
お刺身を水洗いすると美味しくなるの!?
実際に、水洗いしたお刺身としていないお刺身を食べ比べてみました。
丁度、おつとめ品になったお刺身を買ってあったので。
早速、パックの半分だけのお刺身を水洗いしました。
びちょびちょのまま食卓に出したら、さすがにバレるよな(そして怒られるよな)と思いまして。
証拠隠滅のためにも、キッチンペーパーで軽く押さえて水気を取りました(笑)
そして、小皿に洗った方と洗ってない方を分けて配膳して何も知らない主人へ…(笑)
本当に味が変わるのかいな?と思って試しました。
主人曰く、どちらかというと洗ったお刺身の方が美味しい気がするらしいです。
(主人には洗ったといわず、右の小皿と左の小皿で判断してもらいました)
洗っていない方が口に入れた時に生臭さが先に来るのに対して、洗った方がうまみが先に来る感じだと言っていました。
洗ったお刺身はおつとめ品ではなく、洗っていない方はおつとめ品なのかな?と推理されました(笑)
2種類も買うか!?そして同時に食卓に出すか!?(笑)
お刺身を水洗いするやり方は!?
では、お刺身を美味しくそして衛生的に食べるためには、どのような洗い方をすれば良いのでしょうか!?
方法は簡単で、流水で3秒ほど流すだけなんです。
流す時間が短いと、臭み成分であるトリメチルアミンが流れませんし、長すぎると魚の美味しさも流してしまうことになります。
また、洗った後はすぐにキッチンペーパーで水をふき取ります。
そうしないと、お刺身が水っぽくなってしまって美味しくなくなります。
お刺身の量や形状にもよりますが、きれいなキッチンペーパーでふくようにしましょうね。
1枚のキッチンペーパーで、すべてのお刺身をふいてしまうと、初めの方にふいたお刺身についていた臭み成分を後からふいたお刺身に付けてしまう事になりますので。
また、さらに美味しくなる方法としては、お刺身を水洗いしてキッチンペーパーでふいた後に、少量のお酒と塩をなじませるんです。
すると臭みが取れるだけでなく、もともとの旨味がより引き出されて美味しくなるんだそうです。
お刺身を水洗いする理由まとめ
いかがでしたでしょうか?
安くなったスーパーのお刺身でも、これで美味しく食べることができますね。
しかも、食中毒の危険性もおさえられるなんて一石二鳥ですよね!
更にお酒と塩でなじませれば、高級なお刺身なんじゃないの!?というくらいに美味しいお刺身になるんだとか。
ちょっとの手間ではありますが、おいしいお刺身をおうちで食べることが出来るならいいですよね!
ちなみにこのお刺身の水洗いは白身魚で最大限に効果を感じられるんだそうです。
(マグロでやっちゃったぜ!)
ちなみに、イカなどの水分が多めのお刺身は、水洗いしてしまうと水っぽくなってしまうので水洗いしないほうが良いそうですよ。
お刺身を水洗いするだなんて、最初に聞いたときはちょっとびっくりしちゃいますよね。
でも、理にかなっている方法ですし簡単なので、美味しいお刺身を食べるためにもぜひ試してみてくださいね!
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