お正月の風物詩の一つに獅子舞がありますね。
子どもが恐れおののく獅子舞(笑)うちの子どもたちも苦手です。
そんな子どもに嫌われる獅子舞ですがどうしてお正月に出てくるのでしょうか?
獅子舞はどんな意味を持っているのでしょうか?
また獅子舞はどんな由来で行われるようになったのかチェックしていきましょう。
また獅子舞に遭遇したときにすべき行動も一緒に見ていきたいと思います!
獅子舞の意味や由来を解説!
獅子舞の意味と由来を最初に見ていきましょう!
獅子舞というのは獅子頭をかぶって踊る伝統芸能です。
二人立ちという、二人で踊る獅子舞が主流ですが、一人立という一人で踊るタイプの獅子舞もあります。
獅子舞といえば、日本各地でお正月に踊っている風景が、ニュースなどでもよく見かけられますよね!
地域によってはお正月だけではなく、晴れの日にも行われます。
この獅子舞が行われる意味としては、「幸せを招く」「疫病の退治」「邪気払い」を祈願して踊られるんです。
獅子舞はどんな由来があるの!?
獅子舞の「獅子」というのはライオンだとされています。
しかし承知の通り、日本にはライオンなんて動物園にしかいないのになぜ獅子舞が舞う儀式が行われるようになったんでしょう?
獅子舞の起源としては、インドだと言う説が主流とされています。
しかし、もっとさかのぼるとエジプトやペルシャ文明まで行けるかもしれません。
エジプトやペルシャには、かつてライオンが生息していたと言う説もありますからね。
そもそもの獅子舞の起源とされているインドでは、遊牧民たちがライオンをあがめていました。
ライオン=聖獣ということで偶像化していたんですね。
しかしライオンそのものに、そう簡単に遭遇していては命がいくつあっても足りませんよね。
ということで聖獣たるライオンに出会わないようにしつつその恩恵を受けるために「ライオンの仮面をつけて踊る」という舞踊が出来てきたようです。
このライオン舞踊(そんな名前じゃないとは思いますが)は、中国や朝鮮半島に伝えられていきます。
そして7世紀の初めくらいに、仏教などと一緒に日本に伝えられてきたといわれています。
獅子舞はここからさらに進化します。
日本の人たちはもともと、猪送りやアイヌの熊送り、東北の鹿踊り(ししおどり)などの文化を持っていました。
これは動物そのものを自然界の神として崇める文化です。
それにお祓い等の要素や動物信仰が加わって、現在の獅子舞の形になっていったといわれています。
獅子舞に遭遇してらどうすれば良いの!?
獅子舞に遭遇したらどうするか?というお話をしていきます。
というのも、大人は獅子舞を見たいと思うかもしれませんが、子どもは全力で拒否してくるんですよね(汗)
獅子舞は先ほど述べたように、動物信仰(動物を神とする)と邪気払いが合わさった物。
ということで、獅子舞に頭を噛んでもらうと強い厄除け効果があるとされています。
特に子どもの場合は厄が多い(昔は子どもの致死率が高かったですからね)とされているので、子供に悪いことが起きないようにという意味を込めて頭を獅子舞に噛んでもらっていたようです。
ということで、獅子舞に遭遇したらぜひとも頭を噛んでもらうべきなんです。
お願いします!と近寄っていくくらいでも良いですよね。
しかし、獅子舞が舞っている最中にお願いしに行くのは辞めておきましょう。
獅子舞が舞うのは、疫病の退治や邪気払いの念を込めて舞っている儀式なので、中断させるようなことがないように見学していましょうね。
獅子舞は、踊り終わったらすぐに帰るということはまずありません。
神社でも、ショッピングモールでも、ある程度「観客とふれあう時間」を設けてくれます。
その時に、頭を噛んでもらうようにお願いしましょう。
また、獅子舞が噛む人を探して練り歩いているようなときは、獅子舞の前に行って軽く頭を下げ「噛んでください!」アピールをすると良いと思いますよ!
もちろん、小さい子どもは泣き叫ぶ確率がかなり高いと思いますが(汗)
よく、獅子舞を前にして脱走している子どもを見かけますね(笑)
お話して分かるような年頃(保育園だと年中さんくらいから頑張れます!)には「なんで獅子舞に噛んでもらうの?」「噛むと痛いの?(噛むフリなので痛くないですけどね!)」などをお話するとすんなりと噛まれる子が多いです。
獅子舞に噛んでもらう意味を子供に聞かれたら?
では、どうして獅子舞に噛んでもらうのかという点を子供にもわかってもらえるように解説していきましょう。
分かっているつもりでも、獅子舞の意味や由来を知っていてもどうして?と急に聞かれると途端にわからなくなってしまうことってありますよね(笑)
獅子舞が頭を噛むのは、人についた邪気(心のなかにいる鬼)を食べてくれるから、とっても良い事なんだよと教えてあげて下さい。
そして、人の頭を食べてしまう訳ではないので、安心して大丈夫だよと言ってあげてください(笑)
また、獅子舞に噛んでもらう=獅子舞が噛みつくですよね。
この「噛みつく」が転じて「神つく」だという、縁起担ぎの意味もあると伝えられている地域もあります。
ということで、噛みつくのはとてもいいことなんですね。
無病息災だけではなく、学力向上や健やかな成長などのご利益もあると言われていますから、子供だけではなく大人も噛んで頂きたいですよね!
獅子舞の意味や由来まとめ
いかがでしたでしょうか?
獅子舞の意味や由来を知ると、なんだか神聖な気持ちで獅子舞を見ることが出来ますよね。
小さな子供にもぜひ頭を噛んでもらえるように、うまくお話してあげられると良いですよね!
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