保育園では、子どもたちがピアノに合わせて元気に歌っている…。
そんなイメージがありますよね。
そうです、保育士さんはピアノを弾くんですよね。
でも、ピアノが苦手だという保育士さんはたくさんいます(私を含めて)
保育士に必要なピアノのレベルはどのくらいなのでしょうか?
伴奏程度でも大丈夫なのでしょうか?
現場でのエピソードを交えてお話します。
保育士のピアノのレベルはどのくらい必要!?
保育士になるには、ピアノのレベルはどのくらい必要ですか?という質問をよく受けます。
そのくらい、保育士とピアノは切っても切れない関係なんですよね。
同時に、ピアノを苦手としている人が多いということでもあると思います。
保育士になるのに必要なピアノのレベルは、ソナチネの中盤くらいといわれています。
バイエル終了程度でも、大丈夫だという説もあります。
基本的なものを押さえておけば大丈夫、という感じでしょうか。
また、実際の保育ではバイエルやソナチネを弾くなんてことは滅多にありません。
ということで、バイエルなどの教本と同時進行で童謡などの練習もしていくべきでしょう。
ピアノの伴奏と演奏の違いは?
保育園ではよく「伴奏」をしますよね。
伴奏と演奏は厳密にいうと違います。
伴奏は子どもの歌がメインになります。
反対に演奏ではピアノがメインになります。
保育園で行うのは、基本的に伴奏ですよね。
演奏と伴奏は、楽譜にも少し違いがあります。
簡単に言うと、伴奏の方がはるかに簡単な楽譜に見えます。
コードというものがあるのですが、そのコードを押さえるだけでも伴奏になります。
ということで、保育士さんはコードを覚えておくといいかもしれませんね。
ピアノコードというのは、和音のことです。
よく、楽譜の上の方に謎のアルファベットが書いてあることがありますね。
あれがコードの指示なんです。
その小節はコードを押さえれば大丈夫、という感じですね。
保育士の中には、普通に弾くよりもコードを押さえるだけの方が簡単だという人も居ます。
保育現場で必要なピアノスキルは?
では、実際の保育現場ではピアノスキルがどのくらい必要でしょうか?
ピアノを弾く!となったときに一番求められるスキルは
・音楽を途中で止めないこと
・子どもたちが歌詞を忘れたところから再開できること
・子どもたちの歌詞があやふやなところを一緒に弾き歌いできること
・弾きながら次の歌詞の指示ができること
などです。
…バイエルとかのレベルじゃない!
確かに、ピアノの技術だけみるとバイエルで十分ということになります。
しかし実際には、子どもと一緒に歌ったり弾いたりすることになります。
ということで、臨機応変に対応できるというスキルがなによりも大事なんですよね。
これは、一朝一夕でできるものではないと思います。
ピアノがすごく得意だという先生ならともかく、ピアノが苦手だという先生は途中で歌が止まってしまったときは最初から始める…なんて場合もあるくらいです。
ピアノスキルと、現場でのピアノはもう別物だと考えておいてください。
では保育現場では必ずピアノが必要なのか?というお話をしていきます。
日常的にピアノで歌うというのは、基本的に3歳以上児だという感じです。
いくつかの園を経験していますが、どこも3歳未満児の場合はお誕生会や行事など特別な時にピアノで歌うという感じでした。
これは保育室にピアノがあるとケガをしやすいという面からも、3歳未満児の場合はピアノを置いていない為と考えられます。
3歳以上児のクラスの担任になった場合は、基本的に毎日ピアノを弾く場合が多いです。
朝の歌、帰りの歌はもちろん。
お片付けのうた、給食の歌、季節の歌、お楽しみにで歌う歌などなど。
でも、季節の歌が毎月変わるくらいで後は基本的に変わりません。
お楽しみで歌う歌というのも、アニメソングだったりするのでそんなに変化はないですね。
ということで、最初は大変ですが生活の歌を弾けるようになってしまえば、後はそんなに練習がいらないことになります。
更に日常の歌では、子どもが止まってしまうということがないので先ほどお話した
・歌詞を伝えながら
・一緒に歌いながら
・中断したところから再開
などのスキルは必要ありません。
せいぜい、4月の時にはゆっくり歌う…くらいのものです。
ということで、そこまで過酷ではありません。
そして保育園は幼稚園と違って、年長さんでも複数担任でクラスを持つということが多いです。
担任が二人ともピアノが不得意なら仕方ないのですが、もう一人の担任が得意だという場合はピアノを担当してもらうという手段もアリです。
その代わりに、相手が苦手としていること(制作準備や掃除、司会やリーダーなど)を多く受け持つなどの配慮が必要にはなりますが。
私はこの方法で切り抜けていました(笑)
保育士はピアノの伴奏が出来れば大丈夫まとめ
保育士のピアノはバイエル程度の技術が必要といいますが、現場での伴奏は全く違うものです。
これは何度も場数を踏むしかありません。
コードも覚えつつ、頑張って伴奏してみてくださいね☆
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