5月の子どもの日には、鯉のぼりを飾りますよね。
男の子のお祝いともいわれるので、男の子がいるおうちでは飾られることが多いですね。
最近では住宅事情によって、「べランダに付けられる鯉のぼり」や「置く鯉のぼり」なんかも売られています。
田舎の大きなおうちでは、今でも悠々と青空を泳ぐ鯉のぼりを見ることが出来ますよ!
また、保育園や幼稚園などでも鯉のぼりを毎年飾っていると思います。
そんな鯉のぼり。
なぜ飾るのか?なぜ鯉なのか?意味や由来を知っていますか?
吹き流しや矢車の秘密も徹底紹介☆
鯉のぼりに詳しくなっちゃいましょう♪
鯉のぼりにはどんな意味があるの?
子どもの日には鯉のぼりを飾ります!
…なんで?って話ですよね。
これ、実は故事が由来になっているんだそうです。
中国の昔のお話ですね。
昔、すごく流れの激しい滝があったそうです。
竜門といわれる滝です。
その滝を、鯉が頑張って登り切りました。
その鯉が龍になり、天に上ったのだそうです。
これが登竜門ですね。
この中国の故事が、「子どもがたくましく育ち龍にもなれますように!」という思いを乗せられて鯉のぼりになったようです。
また、鯉は清流に住んでるだけではありません。
沼や池でも鯉がいるのを見たことがありますよね。
鯉はどこでも生きることが出来る、生命力のある魚です。
そんな風にどんな世界でも生き延びることが出来るように!という思いも鯉のぼりには込められています。
鯉のぼりの色には意味がある?
鯉のぼりというと、主に3色のものを思い浮かべますよね。
大きな黒い鯉のぼり。
赤い中くらいの鯉のぼり。
そして青い小さな鯉のぼり。
これは順にお父さん、お母さん、子どもを表しています。
お父さんっぽい色だよね~ということで、色分けしているわけではありません(笑)
黒は大黒柱を、そして赤は生命を表しているそうです。
そして青は、これからの成長を意味しています。
かつて鯉のぼりは、黒だけだったそうです。
江戸時代に描かれた浮世絵には、黒いこいのぼりだけが描かれています。
でも、明治時代になると赤いこいのぼりが、そして昭和の時代に青いこいのぼりを加えていったそうです。
鯉のぼりに矢車って必要!?
鯉のぼりの、棒の先っちょについているくるくる回るやつ!
あれの名前をしらないひとも多いですよね。
あれは矢車といいます。
矢車って…いりますか?
風が吹いて鳴るから子どもが喜ぶんだよね~、という意味でついているんだと私は思っていました。
(ええ、もちろん違います・笑)
矢車というのは、武将が持っている弓についていたんだそうです。
弓についていたということで、風向きを見るという用途があったのは間違いなさそうです。
しかしそのほかにも、鯉のぼりの矢車には大事な意味があります。
それは「神様への目印になるように!」というものです。
風に吹かれると音が鳴って、太陽の光にキラキラ反射する矢車。
これは神様が降りてくる際の目印になるように!という意味を持っているんだそうです。
思っていたよりも大事な役目でしたね(笑)
鯉のぼりの吹き流しの意味は!?
黒いこいのぼり(真鯉)の上に、いろいろな色のリボンがついているものを見たことがあるかもしれません。
あれは吹き流しといいます。
この吹き流し、色が決まっています。
青と赤と黄色と白と黒。
なんでこの5色になっているのかというと…オリンピック!…ではありません(笑)
この5色は中国の「五行説」が由来になっているんです。
では五行説について軽く見ていきましょう。
五行説というのは「世の中のものすべては木と火と土と金と水からできている」「それらが互いに影響を与えてバランスを取り、成り立つ」「そしてすべては循環している」というものです。
この木と火と土と金と水というのがそれぞれ、青と赤と黄色と白と黒を表しているそうです。
木が青で、水が黒というのがいまいち納得できませんが(笑)
そしてこれらは互いに影響しあい、バランスをとって世界を完結させる。
つまり、余計なものよこしまなものが入るスキを与えないのだそうです。
余計なもの、よこしまなものというのは簡単に言うと「魔物」です。
子供を魔物から守ろうという思いが、吹き流しに込められているんですね。
適当に考えていた吹き流し。
うっかりすると忘れちゃうし、無くても何も問題なさそうな吹き流し。
でも、実は大事な意味を持っていたものなんですね!
鯉のぼりの意味まとめ
鯉のぼりというと、3匹の色違いの鯉が泳いでいればいいんでしょう?みたいなイメージだったかと思います。(←私はそう思ってた)
でも矢車にも吹き流しにも、そして鯉のぼりの色にさえも思いが込められているのだということが分かりました。
親が、子供を大事に思う気持ちがたくさん込められているんですね!
今年の鯉のぼりは、由来や意味を知っているので、少し違った目線で見ることが出来そうな気がしますね☆
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