ふるさと納税が節税にはならないってどう言う事!?詳しく教えて!

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ふるさと納税というと国を挙げて大々的に宣伝していることもあり、節税になるなんて言うイメージがありますよね。

年末調整や確定申告をすると税金が戻ってくるので、「実質2000円でA5ランクのお肉が!」とか、「ブランド米が実質2000円!?」みたいな話を聞きます。

 

しかし、実はふるさと納税は節税にはならないという説があるんです!

どう言う事なのかじっくりと見ていきましょう。

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ふるさと納税って?

ふるさと納税という言葉を聞いたことがあっても、実際にはどんなものなのかわからないという人も居ますよね。

ということで、まずはふるさと納税について簡単に見ていきましょう。

 

ふるさと納税は、簡単に言うと寄付金税制の中の一つです。

納税と言っていますが、実際は寄付なんですよね。

 

ふるさと納税は好きな自治体に寄付をすることができます。

そしてその寄付した金額を、今実際に住んでいる自治体に確定申告することで寄付した分が控除されるという仕組みなんです。

 

その地域を離れてしまっても、貢献することができる(生まれた地域など)!

返礼品がもらえる!

等のメリットがあるために一気に普及しましたよね。

実際に初年度は3万人ほどしか利用していませんでしたが、それから10年もたたないうちに200万人以上の人が利用するようなものになりました。

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ふるさと納税は節税にはならない?

ふるさと納税が節税にはならないという説があるんです。

寄付した分が控除されるんだから節税になりそうだと思いますよね?

なぜ、ふるさと納税が節税にはならないという説があるんでしょうか?

順を追って詳しく見ていきましょう。

 

ふるさと納税によって、優遇が受けられる税金は「所得税」「個人住民税」です。

そして寄付金控除額の計算は

「その年のふるさと納税額-2000円」か

「その年の総所得金額の4割-2000円」です。

 

そして住民税の控除額の計算はこちら

「その年に支払ったふるさと納税額-2000円」

「その年の総所得金額の3割-2000円」

これが基礎控除になります。

 

更に特別控除額として

「ふるさと納税野合計-2000円」×9割-所得税の税率

ということになっています。

またこの特別控除額が住民税所得割額の2割を超えてしまうときは

「住民税所得割額×20%」を適用することになります。

 

では例として架空の人物を挙げましょう。

年収500万円のサラリーマン、配偶者がいるけど扶養家族はナシ、社会保険料は100万円でその他の控除項目はナシ、源泉所得税もなし!という人物です。

 

彼の所得税の計算をしていきます。

所得は500万円-154万円で346万円です。

課税所得は、346万円-(38万円+38万円+100万円)で170万円です。

ということで所得税は、170万円の5%で8万5000円ということになります。

 

次に住民税です。

所得は346万円でしたね。

課税所得は、346万円-(33万円+33万円+100万円)で180万円です。

住民税は、180万円の1割-5000円ですので、17万5000円ということになります。

 

所得税(8万5000円)と住民税(17万5000円)を足して、26万円という結果がでました。

 

では、もし同じ人が3万円のふるさと納税をしたら?と考えてみましょう。

所得税の計算からいきます。

500万円-154万円で346万円でが所得ということになります。

そこから課税所得の計算をします。

 

346万円-(38万円+38万円+100万円+28000円)で1672000円ということになります。

ということで所得税は

1672000円の5%で8万3600円ということになります。

 

更にふるさと納税の控除額を見ていきます。

ふるさと納税は3万円でしたね。

ということで2000円を引いて、28000円になります。

上記の計算式に出てきた28000円はここからきているんです。

 

では住民税を見ていきましょう。

住民税は先ほどのべた、上記のとおりです。

しかし、ふるさと納税をしているので、180万円×10%-5000円-26600円ということになります。

 

この26600円というのは

基礎控除額の30000円-2000円の1割で2800円。

特別控除で28000円×(9割-5%)で23800円。

これは住民税の2割よりも小さい額ですので、このまま28000円が適用されます。

 

この基礎控除と特別控除を足すと26600円になるのです。

というわけでふるさと納税をした場合、

83600円+148400円ですので合計額は23万2000円ということになります。

 

ふるさと納税をしたほうが28000円安くなっていますよね。

これは節税になってるじゃん!と思えなくもありません。

 

しかし、「ふるさと納税を3万円している!」という事実を忘れてはいけません。

30000円支払っているからその分安くなっているだけ。

(というか、金額的には2000円高くなってるし!)

ということになります。

 

あまり、節税になっていないということが判明してしまいました!

ふるさと納税が節税にはならないまとめ

いかがでしたか?

税金で持っていかれるくらいなら好きな自治体を応援したい!というのならふるさと納税はイイでしょう。

また、返礼品のことを考えると2000円で何かを買うというイメージを持っているのならいいでしょう。

 

しかし、節税!という点で考えるとちょっと疑問が残ります。

節税目的でふるさと納税を使うのはちょっと考え直した方がイイのかもしれませんね。

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